ジントニックはジンの定番の飲み方で、大抵はどんな銘柄のジンで作っても美味しく仕上がります。甘みと苦みを持つトニックウォーターはジンの風味と非常に相性が良く、自宅で簡単に作れるカクテルです。
まむどんなジンでも、基本的にはジントニックにしても美味しい!
ただし、使うジンによって味わいは異なり、すっきりドライな味わいのジンもあれば、花のように香るフローラルなジンもあります。この記事では、ジントニックにおすすめのジンを味わい別に紹介します。美味しいジントニックの作り方も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。


- 都内オーセンティックバーの元バーテンダー
- ウイスキーエキスパート所持
300種類以上のお酒を飲んできた実体験を基に「本当に美味しい!」と感じたお酒を紹介しています。
ジントニックに合うジンの選び方


ジントニックは基本的にどのジンでも美味しく作れますが、ベースとなるジンによって味の傾向は変わります。ジンを選ぶ際は「どんな味のジントニックを楽しみたいか」を基準にしてみてください。
この記事では、ジントニックの仕上がりを次の4つのタイプに分けてそれぞれに合うジンを紹介します。
- 爽快で飲みやすいジントニック
- 華やかで香り高いジントニック
- 個性的な味わいのジントニック
- プレミアムな贅沢ジントニック
どのタイプに惹かれるかで、選ぶジンは自然と決まります。次章からは、ジントニックにして特に美味しいジンをタイプ別に紹介します。


爽快で飲みやすいジントニック
爽快で飲みやすいジントニックとは、ジュニパーベリーの香りが主役で、キリッとした辛口に仕上がるタイプです。食事と合わせやすく、何杯でも飲める爽快感があります。
爽快なジントニックにはドライでクセのない銘柄がおすすめで、長年愛されてきた歴史あるロンドン ドライジンなら、まず間違いありません。まずはここから試してみてください。
ゴードン


ゴードンは1769年創業のブランドで、ジントニックは「ゴードン&トニック」として昔から親しまれてきました。ジュニパーベリーの香りとハーブの風味がバランスよく調和していて、ジントニックにすると「これぞジントニック」という王道の味わいが楽しめます。
アルコール度数は37.5%と43%の2種類が流通しており、ジントトニックで飲むなら度数の高い43%のゴードンがおすすめです。手頃な価格も魅力で、家にキープしておきたいデイリージンにもぴったりです。
▼ゴードンの詳しいレビューはこちら。


タンカレー


1830年創業のタンカレーは、4種のボタニカルのみでつくられるキレのある味わいが特徴です。使用されているのはジュニパーベリー、コリアンダー、アンジェリカルート、リコリスのみ。4段階の蒸留工程で雑味を徹底的に排除しており、ドライさが際立つクリアなジントニックに仕上がります。
ライムをたっぷり搾ったジントニックなら、酸味と爽やかさを感じる飲みやすい1杯が楽しめます。
▼タンカレーの詳しいレビューはこちら。


ブードルス


ブードルスの名前の由来は、1762年に設立されたロンドンの紳士クラブ「ブードルズ・ジェントルマン・クラブ」です。スーパーやコンビニではなかなか見ない銘柄ですが、歴史あるジンでおすすめの1本です。
ボタニカルには、柑橘類を一切使用していません。カクテルで飲む際にレモンやライムを加えることを見越して、あえて柑橘を外しているのがその理由です。口当たりは軽く、ボタニカルの繊細な香りがしっかり残るドライなジンです。
ジントニックにすると、ハーブやスパイスのニュアンスを感じるすっきりした味わいに仕上がります。
▼ブードルスの詳しいレビューはこちら。


華やかで香り高いジントニック
華やかなジントニックは、柑橘やフローラルなボタニカルが香り、グラスに鼻を近づけた瞬間に「いい香り」と感じるタイプです。華やかで香り高いジントニックを楽しみたいなら、柑橘やフローラルなボタニカルが前面に出たジンがおすすめです。
日々の疲れがいやすのにぴったりなのがこのタイプで、ドライ過ぎるジンが苦手な方にも試してほしいジンです。
ボンベイ サファイア


青いボトルが印象的なボンベイ サファイアは、10種のボタニカルを使って丁寧に香りづけされているジンです。シトラス系の香りがふわりと立ち上るのが特徴で、ほんのり甘みがあり、華やかなジントニックが楽しめます。ジンの個性をつくるジュニパーベリーの主張は比較的穏やかで、ジン初心者でも飲みやすいでしょう。
様々な所で販売されているので入手しやすく、価格も2,000円前後でジントニックの入門におすすめの1本です。
▼ボンベイ サファイアの詳しいレビューはこちら。


サイレントプール


サイレントプールは、イギリスの田園地帯サリー州でつくられるクラフトジンです。24種のボタニカルが使用されており、ラベンダーやカモミール、洋梨といった花や果実のフレーバーが重なり合った、まるで香水のような上品な香りが特徴です。
ジントニックにしても香りの良さはそのまま楽しめ、フローラルな香りとトニックウォーターの甘みが程よく調和します。エメラルドグリーンのボトルに繊細な模様が描かれたデザインも美しく、棚に置いて絵になるジンです。
▼サイレントプールの詳しいレビューはこちら。


ザ・ボタニスト


ザ・ボタニストは、スコットランドのアイラ島にあるブルックラディ蒸留所がつくるジンです。アイラ島に自生する22種の野生ボタニカルを含む計31種という構成で、他のジンにはない多層的で豊かな香りが楽しめます。
ジントニックにすると、炭酸に乗ってハーブや草花の香りが弾けるように広がります。フローラルでありながら厚みもあり、1杯の中にいろんな表情が出てくるジントニックに仕上がります。
▼ザ・ボタニストの詳しいレビューはこちら。


個性的な味わいのジントニック
個性的なジントニックはハーブやスパイス、変わり種のボタニカルが前に出るユニークなタイプです。「いつものジントニックに飽きてきた」という方にもおすすめです。
定番のジンとは素材や製法が異なる、個性的な味わいのジンを紹介します。
ヘンドリックス


バラとキュウリのエキスが加えられた、スコットランド生まれのジンです。2種類の珍しい蒸留器を使い分けてつくられており、フローラルな香りとキュウリ由来の青っぽい風味が特徴です。
ジントニックで飲む際には、薄切りのキュウリを添えるのがおすすめのスタイル。ボトルの裏には「It’s not for everyone(万人向けではない)」と書かれている個性的なジンですが、バランスの良い風味で実際は飲みやすいジンです。
▼ヘンドリックスの詳しいレビューはこちら。


モンキー47


ドイツ・黒い森(シュヴァルツヴァルト)でつくられるクラフトジンで、名前のとおり47種ものボタニカルを使用してるジンです。クランベリーやリンゴンベリーといった森のベリー類に加え、エルダーフラワーやアカシアなど、黒い森に自生する植物がふんだんに使われているのが特徴です。
味わいは複雑で、ベリー系の甘酸っぱさやハーブ・スパイスの風味が次々に押し寄せてきます。47種のボタニカルが折り重なった味わいは、一口ごとに違う表情が出てくるようで、ジントニックで飲んでも飽きることはありません。
丸いボトルもかわいらしい、おすすめのユニークなジンです。
バスタブジン


バスタブジンは、1920年代・禁酒法時代の密造ジンの製法にインスパイアされたイギリスのクラフトジンです。ベーススピリッツにボタニカルを7日間漬け込んだ後、あえて再蒸留を行わないコンパウンドジンという種類のジンで、濃厚でオイリーな風味が特徴です。
ジントニックにしてもジンの深い味わいが残り、うま味が感じられるような飲みごたえがあります。ライムをたっぷり搾ってキリッと引き締めた味わいにするのもおすすめです。
クラフト紙に包まれたボトルはすべて手作業で仕上げられており、レトロな見た目もユニーク。世界的なコンペティションであるWorld Gin Awardsのコンパウンドジン部門では、世界一に複数回輝いた実力派です。
▼バスタブジンの詳しいレビューはこちら。


プレミアムな贅沢ジントニック
プレミアムなジントニックは、素材や製法にこだわったジンで作った満足度の高い1杯が楽しめるタイプです。飲みごたえがあり、ちょっと贅沢な家飲みをしたい方におすすめです。
ジントニックにおすすめのプレミアムなジンで、ボタニカルの複雑さや香りの深みがしっかりと感じられる銘柄を厳選しました。
No.3 ロンドンドライジン


イギリス最古のワイン・スピリッツ商「ベリー・ブラザーズ&ラッド(BB&R)」がつくるプレミアムジンです。使用するボタニカルはわずか6種というシンプルな構成で、ジュニパーベリーの力強さ、柑橘の爽やかさ、スパイスの奥行きがバランスよくまとまっています。
ジントニックにしても、トニックウォーターの甘みに負けない芯の強さがあり、飲みごたえのある1杯が楽しめます。ボタニカルの風味が活きているので、あえてライムを搾らないジントニックで飲むのもおすすめです。
2019年にはISCでジンとして史上初のSupreme Champion Spirit(全スピリッツの最高賞)を獲得しており、世界的な評価も高いジンです。
▼No.3ロンドンドライジンの詳しいレビューはこちら。


ビーフィーター 24


ビーフィーター24は、ロンドンドライジンの定番「ビーフィーター」のプレミアムラインです。通常のビーフィーターに使われる9種のボタニカルに加え、日本の煎茶、中国緑茶、グレープフルーツピールの3種を加えた計12種のボタニカルで構成されています。
マスターディスティラーが日本の「茶」にボタニカルとしての可能性を見出して開発したという経緯があり、通常のビーフィーターとはまったく異なる味わい。ジントニックにすると、シトラスの香りの奥に茶葉の落ち着いた風味がほんのり感じられ、上品な仕上がりになります。
名前の「24」は「24時間刺激的な街・ロンドン」のイメージと、24時間かけてボタニカルを漬け込む製法の両方を表しています。
▼ビーフィーターの詳しいレビューはこちら。


マウシムトロピカルシトラス


マウシムはカンボジアの首都プノンペンで蒸留されているクラフトジンで、製造しているのは日本企業のサンウエスパです。トロピカルシトラスは、バッタンバンオレンジやライム、コブミカン、パッションフルーツ、マンゴーなど、現地のフレッシュフルーツをボタニカルに使用しているのが最大の特徴です。
ジントニックにすると、フルーツをまるごと搾ったような鮮烈なシトラス香が弾けます。無濾過製法によるボタニカルの風味がダイレクトに伝わってくる、力強い1杯が楽しめます。
World Gin Awards 2023のフレーバードジン部門ではWorld’s Best(世界1位)に輝いた実力派のジンです。
▼マウシムジンの詳しいレビューはこちら。


ジントニックの美味しい作り方


ジントニックはジン、トニックウォーター、氷、ライムがあれば作れるシンプルなカクテルです。定番のレシピと、家で美味しく作るポイントを紹介します。
▼材料
- ジン:30~45ml
- ライム:1/8個
- トニックウォーター:適量
▼作り方
① グラスに氷を入れる
まずは氷をグラスに入れましょう。ライムを入れる余白を残し、グラスを氷で満たします。コンビニ等に売っているかち割り氷がおすすめです。
② ライムを搾り入れる
ライムを搾って、そのままグラスに入れます。強く搾ると苦味や渋みが強まるので、軽く搾ってグラスに入れましょう。
③ ジンを注いで軽くステア
ジンを注いだら、マドラーやスプーンで4〜5回軽くかき混ぜます。ジンとライム果汁を冷やしながらなじませるためのステアです。
④ トニックウォーターをゆっくり注ぐ
トニックウォーターはできるだけ氷に当てないように、ゆっくり注いでください。勢いよく注ぐと炭酸が抜けてしまうので、静かに注ぎましょう。
⑤ マドラーで氷を1回だけ持ち上げて完成
注いだ後のステアは、マドラーで氷を下から1回持ち上げるだけに留めます。最小限のステアで、炭酸が飛ぶのを防ぎましょう。
▼ジンカクテルのレシピをもっと知りたい方はこちら。


おすすめのトニックウォーター


トニックウォーターも銘柄によって味が変わります。手に入りやすいものの主な特徴を紹介します。
ウィルキンソン トニックウォーター
ウィルキンソンは日本のスーパーやコンビニ、ドラッグストアで最も手に入りやすい、国内シェアNo.1の定番銘柄です。
「甘み・苦み・酸味」のバランスが優れていて、さらに炭酸が強く、どのタイプのジンと合わせても失敗がありません。プロのバーテンダーの間でも「基準の味」として広く愛用されており、ジンの個性を引き出してくれる、万能タイプのトニックウォーターです。
▼瓶タイプもあります。
カナダドライ トニックウォーター
カナダドライはコカ・コーラ社から販売されており、ウィルキンソンと並んで入手しやすい銘柄です。
強めの甘みと控えめな苦みが特徴で、フルーティーなジンや、ライムをたっぷり搾ったスタイルによく合います。お酒の苦みが苦手な方や、ジュース感覚で爽やかに楽しみたい時におすすめです。
シュウェップス トニックウォーター
シュウェップスは1783年に誕生した炭酸飲料ブランドとして知られていて、バーでも定番の銘柄です。
カナダドライに比べると甘さが抑えられており、後味に特有の酸味とキレがあります。ドライで骨太なロンドンドライジンと合わせると、辛口の大人な味わいのジントニックに仕上がります。
フィーバーツリー プレミアム トニックウォーター
フィーバーツリーは高品質なトニックウォーターとして世界的に有名なブランドです。人工甘味料を使用せず、キナの樹皮から抽出した天然のキニーネで苦みをつけているのが最大の特徴です。
キメ細やかな泡立ちで、ジンの繊細なボタニカルの香りを邪魔することなく、ジントニックを高級感のある1杯に仕上げてくれます。
よくある質問(FAQ)


ジントニックに関するよくある質問と回答をまとめました。
- ジントニックに一番合うジンは結局どれ?
- ジン初心者が最初に買うべき1本は?
- ジントニックに合うおつまみは?
- ジントニックはライムの代わりにレモンも使える?
ジントニックに一番合うジンは結局どれ?
好みの味わいによって合う銘柄は変わるものの、迷ったら定番のゴードンをおすすめします。これを基準に、「もっとフローラルな香りがほしい」「もっとドライがいい」と自分の好みが見えてきたら、他の銘柄も試してみてください。
ジン初心者が最初に買うべき1本は?
ジントニックで飲むなら、ゴードンかボンベイ サファイアをおすすめします。ゴードンはハーブの効いたドライな王道タイプ、ボンベイサファイアは柑橘とフローラルの香りが楽しめる柔らかいタイプです。両方買って飲み比べてみるのも楽しいですよ。


ジントニックに合うおつまみは?
ジントニックは甘すぎないカクテルで、大抵の料理と相性が良いです。おすすめはナッツやオリーブ、生ハムやピクルスなど軽い塩気があるものです。フライドポテトや唐揚げといった揚げ物も好相性です。あまり難しく考えず、冷蔵庫にあるものと一緒に楽しんでみてください。
ジントニックはライムの代わりにレモンも使える?
味わいは変わりますが、レモンでも問題ありません。ライムを使えば、ほのかな苦みと独特の香りのドライなジントニックが楽しめます。一方、レモンを使うと酸味が前面に出るため、すっきり爽やかな味わいに仕上がります。
最後に


ジントニックに合うジンを、味わいのタイプ別に紹介しました。どのジンで作っても美味しいのがジントニックの良いところですが、自分の好みに合う銘柄が見つかると、家飲みがもっと楽しくなります。
まだ「これ」という1本が決まっていない方は、まずは手頃な定番ジンから試してみてください。飲み比べているうちに自分の好きな方向性が見えてきます。
本記事を参考に、ぜひ好みの1本を見つけてみてください。














