六(ROKU)は日本の四季を表す和素材を使用したジャパニーズジンで、サントリーが製造しています。繊細な香りとバランスの良い味わいで、ソーダ割りやカクテルでも個性が生きるジンです。
まむ六は桜を感じる、日本的なジン!
本記事では六の味わいやおすすめの飲み方、ボタニカルをはじめとする原料や製法を紹介します。六を買おうか迷っている方、美味しい飲み方を知りたい方は参考にしてみてください。


- 都内オーセンティックバーの元バーテンダー
- ウイスキーエキスパート所持
300種類以上のお酒を飲んできた実体験を基に「本当に美味しい!」と感じたお酒を紹介しています。
六(ROKU)ジンとは


| 原産国 | 日本 |
| 製造元 | サントリー |
| 種類 | 蒸留ジン |
| 蒸留所 | スピリッツ・リキュール工房(大阪) |
| ボタニカル | 14種類 |
30秒で読める!六(ROKU)の5つの特徴
六のユニークポイントだけ知りたいという方のために、30秒で読める5つの特徴を紹介します。
- ユニークボタニカルは桜花・桜葉・煎茶・玉露・山椒・柚子の6つ
- ボタニカルは日本の四季を象徴
- 6角形のボトルは6つのボタニカルを表現
- 個々のボタニカルに合わせた方法で香りを抽出
- ISC2025で最高賞「トロフィー」を獲得
名前の由来・デザイン
名前の「六」と6角形のボトルが表現しているのは、ジンに使用されている6種の特徴的なボタニカルです。ボトルには使用しているボタニカルが彫られており、和紙のラベルには筆文字で「六」と書かれています。和のイメージで、「日本らしさ」が全面的にアピールされています。



サントリーウイスキーの碧(Ao)と似ています。碧も筆文字で、5面のボトルは5大ウイスキーを表現。
六と翠の違い
同じサントリージンの翠(SUI)は、コンセプトや和素材が六とは異なります。
六は世界市場も視野に入れたクラフトジンであり、6種の和素材が含まれています。対して翠は、3種の和素材を使ったリーズナブルなジンです。
六と翠の詳しい違い、どちらを選ぶべきかについては次の記事で徹底比較しています。ぜひこちらも参考にしてみてください。
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六(ROKU)の味わいを徹底レビュー
六をストレートで飲んでみました。グラスに注ぐと桜や茶葉の繊細な香りがフワリと漂い、一口すすると甘みを感じます。



桜餅のようなニュアンス!
舌に乗せると最初はピリッとした刺激があるものの、まろやかで余韻はしっかり長め。ホッとするような上品な香り、フルーティー・フローラルな香りを楽しめます。氷を入れて加水すると香りはややビターになり、味わいもドライに。山椒や茶葉、柑橘の果皮の風味が感じられました。
クラシックなロンドンドライジンに比べると、風味は優しく華奢でアンニュイ、繊細なジンという印象でした。ほのかな甘みがあって飲みやすくバランスも良いので、「ジンを飲み慣れてない」「クセが強いのは苦手」という人には特におすすめです。
六(ROKU)の美味しい飲み方


六の美味しい飲み方・詳しいレシピを4つ紹介します。
- ジンソニック
- ジントニック
- ジンソーダ
- ロック
六は炭酸や甘みを加えてもバランスが崩れにくく、カクテルベースとして非常に優秀なジンです。上記以外のカクテルも試してみたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。


ジンソニック
六のイチオシの飲み方、ジンソニックのレシピを紹介します。
- 六:30ml
- トニックウォーター:60ml
- ソーダ:60~80ml
- ライム:1/8個
トニックウォーターとソーダを半量ずつ入れて作るカクテルで、トニックウォーターの甘みと苦みが六にぴったりマッチします。ライムのフレッシュな香りも心地よい、爽快なカクテルです。



六はいろんな割り材と相性が良さそう。協調性のあるジン!
ジントニック
ジントニックはジンソニックより甘みが強いカクテルで、王道のジンカクテルです。
- 六:30ml
- トニックウォーター:120ml
- ライム:1/8個
ジンソーダ
食中酒するなら、合わせやすいジンソーダがおすすめです。おすすめの分量とレシピを紹介します。
- 六:30ml
- ソーダ:120ml
- レモンピール(お好みで)
個人的には上記の「ジン1:炭酸4」の分量がおすすめです。1:5にするとかなりマイルドになり、やや物足りなく感じるかもしれません。まずは1:4で作り、濃いと感じる場合は炭酸を足して調整してみてください。
レモンピールはひと手間掛かりますが、柑橘の香りで風味が激変するのでおすすめです!ぜひ試してみてください。
ロック
六のボタニカルの香りをじっくり楽しむなら、ロックがおすすめです。氷が溶けるにつれて香りが変化し、最初は桜の華やかさ、次に煎茶・山椒・柚子などが感じられるでしょう。
- 六:45ml
ロックグラスに大きめの氷を入れ、六を45ml注いだら軽くステアをして完成です。氷はできるだけ大きいものを使うと、溶けにくく最後まで味わいが崩れません。
六(ROKU)のボタニカルと製法
六のボタニカルと、繊細な風味を生み出す製法を解説します。
6つのボタニカル(和素材)


六には全部で14種類のボタニカルが使われており、名前の由来となっている6種の和素材と定番ボタニカル8種が採用されています。6種の和素材は四季を象徴する日本ならではのボタニカルで、六の個性の決め手となっています。
▼和素材6種
| ボタニカル | 象徴する四季 | 特徴 |
|---|---|---|
| 桜花 | 春 | 華やかな香り |
| 桜葉 | 春 | 桜餅のような甘い香り |
| 煎茶 | 夏 | 緑茶の爽やかさ |
| 玉露 | 夏 | まろやかなうま味 |
| 山椒 | 秋 | ピリッとした刺激 |
| 柚子 | 冬 | 柑橘の香り |
日本ならでは和のボタニカルはそれぞれ旬の時期に収穫され、植物のタイプに合わせた方法でアロマが抽出されています。
上記6種に加えて伝統的なボタニカル8種も使用されており、六の骨格を形成しています。
▼定番ボタニカル8種
- ジュニパーベリー
- コリアンダーシード
- アンジェリカルート
- アンジェリカシード
- カルダモンシード
- シナモン
- ビターオレンジピール
- レモンピール
定番ボタニカルの役割や香味の詳細を知りたい方は、次の記事も参考にしてみてください。
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製法
一般的なジンの製法として、ボタニカルは全てまとめて浸漬・蒸留を行って香りが抽出されます。しかし六は、ボタニカルの個性にあわせて抽出方法を変えています。
六がつくられているのは、大阪にあるサントリースピリッツ・リキュール工房。工房には減圧蒸留器1基、常圧蒸留器3基の計4基の蒸留器があり、ボタニカルの特性に合わせて使い分けられています。減圧・常圧の違いだけでなく、漬け込みの条件や時間、下処理などをそれぞれ変え、条件の違う原酒をつくり分けています。



ボタニカルごとに抽出方法を変える。手間ひま掛かってます。
ボタニカルごどにつくり分けられた複数の原酒は慎重にブレンドされ、重層的な味わいの六が完成します。
六(ROKU)開発の背景
サントリージン六の開発プロジェクトが始動したのは2015年のことで、2年後の2017年7月に六はリリースされました。
実はサントリーのジンの歴史は古く、創業者である鳥井信治郎氏が初のジン(HERMES DRY GIN)を発売したのは1936年のこと。1981年には「プロフェッショナル」という高価格帯のジンもリリースしており、そこから長く続く研究の成果が、約80年後に完成する六につながっています。
六の開発が始まる契機のひとつとなったのが、サントリーのビーム社買収です。2014年、アメリカの大手酒造メーカーであるビーム社がサントリー傘下となったことで、世界市場を視野に入れた製品開発が可能となり、六のプロジェクトが発足しました。
世界に通用する日本ならではのジンを目指し、サントリースピリッツとビームサントリー社はお互いの強みや知識を活かしながら共同で開発。そして2017年にプロジェクトは実を結び、和の魅力が詰まった六がリリースされました。
六(ROKU)のラインナップ
六のラインナップを紹介します。
サントリージャパニーズクラフトジンROKU〈六〉


六は700mlと200mlサイズがあり、アルコール度数は日本向けが47%、日本以外は43%です。国内向けの六は特に骨太な味わいで、そのまま飲んでもカクテルにしても楽しめます。



200mlで試せるのは、ありがたい。
六は、イギリスで開催される有名なコンペティションInternational Spirits Challenge(ISC)2025でトロフィー(カテゴリー最高賞)を受賞しています。洗練された繊細な味わいは、世界的にも高く評価されています。
サントリージャパニーズクラフトジンROKU〈六〉SAKURA BLOOM EDITION
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「SAKURA BLOOM EDITION」は、2024年以降に何度か数量限定でリリースされている六です。ボタニカルに複数の桜花・桜葉が入った原酒が含まれており、ふんわり甘い桜の香りがより強調されています。



日本らしく春らしいクラフトジン!


サントリージャパニーズクラフトジンROKU〈六〉NORYO TEA EDITION


2025年5月発売の数量限定品で、煎茶・玉露を際立たせた六です。通常の六が6種の和素材のバランスを重視しているのに対し、NORYO TEA EDITIONはお茶のボタニカルに特化しており、爽やかなお茶の味わいが楽しめます。
アルコール度数は43%と通常版より穏やかで、新緑の季節に楽しみたい爽やかな一本です。
最後に


サントリーのジン、六を紹介しました。桜や玉露といった日本らしい和素材が使用されている六は、繊細な味わいと香りが楽しめる優美なジンです。バランスが良く、割り材との相性もよいのでカクテルでも楽しめるでしょう。
贅沢に食中酒として味わうのもいいですし、ロックやストレートでまったり味わうのもおすすめの飲みやすいジン。桜を思わせる六をぜひ一度味わってみてください。

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