ジン ROKU(六)の味とは?おすすめの飲み方・割り方を解説

「レビュー」日本のジンROKU(六)の味と美味しい飲み方

ジン「ROKU(六)」は日本の四季を表すボタニカルが入ったジャパニーズジンで、サントリーが製造しています。

サントリーのジンといえば、ぐいぐいと有名になってきているのが「翠(SUI)」。
その「翠」は居酒屋で何回か飲んだことがありますが、ROKUはない・・・ということで、どのようなジンなのか味わってみました。

まむ

ROKUは桜を感じる、日本的なジンでした!

本記事では、ROKUの味やおすすめの飲み方、ボタニカルをはじめとする原料や製法を紹介します。
ROKUを買おうか迷っている方、美味しい飲み方を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人
まむ
  • 都内オーセンティックバーの元バーテンダー
  • ウイスキーエキスパート所持

ジンやウイスキーを中心に、これまで300種類以上のお酒を飲んできました。実体験をもとに、「本当に美味しい」と思ったお酒を紹介します。

目次

ジン ROKU(六)とは

ジャパニーズクラフトジン「ROKU」200mlボトル
「ROKU」200mlボトル
原産国日本
製造元サントリー
蒸留所スピリッツ・リキュール工房(大阪)
ボタニカル14種類
公式サイト:ジャパニーズクラフトジン ROKU〈六〉 サントリー

30秒で読める!ROKU(六)の5つの特徴

ROKUのユニークポイントだけ知りたいという方のために、30秒で読める5つの特徴を紹介します。

  • ユニークボタニカルは桜花・桜葉・煎茶・玉露・山椒・柚子の6つ
  • 6つのボタニカルは、日本ならでは四季を象徴
  • 6角形のボトルは、6つのボタニカルを表現
  • 個々のボタニカルに合わせた方法で香りを抽出
  • ROKUの開発は、ビーム社買収がひとつの契機となっている

名前の由来・デザイン

名前のROKU(六)と6角形のボトルは、ジンに使用されている6種の特徴的なボタニカルを表現しています。

6角形のそれぞれの面には含まれているボタニカルが彫られており、和紙のラベルには筆文字で「六」と印字されています。

まむ

サントリーウイスキーの碧(Ao)の表現と似ていますね。

碧も筆文字で、5面ボトルで5大ウイスキーが表現されています。

ROKUのラベルは白地に黒のクラシックな和のイメージで、「日本らしさ」が全面的にアピールされています。

ROKU(六)の味

ROKUをストレートで飲んでみました。
グラスに注ぐと桜や茶葉の繊細な香りがフワリと漂い、一口すすると甘みを感じます

まむ

桜餅のようなニュアンス!

舌に乗せると最初はピリッとした刺激があるものの、まろやかで余韻はしっかり長め
ホッとするような上品な香り、フルーティー・フローラルな香りを楽しめます。

氷を入れて加水すると香りはややビターになり、味わいもドライに。
山椒や茶葉、柑橘の果皮の風味が感じられました。

クラシックなロンドンドライジンに比べると非常に優しい風味で、華奢でアンニュイ、繊細なジンという印象でした。

ROKUは甘みがあって飲みやすくバランスも良いので、「ジンを飲み慣れてない」「クセが強いのは苦手」という人には特におすすめです。

ROKU(六)美味しい飲み方

ROKUのボトルとソーダ
ROKU(200ml)とROKUのソーダ割り

ROKUを飲むなら「ジンソニック」「ジンソーダ」がおすすめです。
もちろんストレートやロックでも楽しめるので、生粋のジンラバーの方はまずはそのまま味わってみてください。

ジンソニック

ROKUのイチオシの飲み方は、ジンソニックです。

「ジンソニック」とは、ジンをトニックウォーターとソーダで割るカクテルで、次のレシピがおすすめです。

  • ROKU:30ml
  • トニックウォーター:60ml
  • ソーダ:60~80ml
  • ライム:1/8個

トニックウォーターの甘みと苦みがROKUの味わいにぴったりマッチし、ライムのフレッシュな香りが映えて非常に爽快感があります。

まむ

ROKUは割り材と相性が良さそう。

協調性のあるジン!

炭酸や甘みを加えてもバランスが崩れないので、ROKUはカクテルベースとしても優秀だと思います。

ROKUをさまざまなカクテルで楽しみたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

あわせて読みたい
簡単!家で作れるジンのカクテルレシピ9選【シェーカー不要】 自分や知人のために「カクテルを作りたい」と思ったことはありませんか? 「材料をそろえるのが大変そう」「シェーカーを持っていないと作れないのでは」と思うかもしれ...

ジンソーダ

食中酒なら、ROKUのジンソーダが非常に飲みやすいのでおすすめです。
個人的に推したい割り方は次の分量です。

  • ROKU:30ml
  • ソーダ:120ml
  • レモンピール(お好みで)

上記のとおり「1:4」の分量がおすすめですが、メーカーが推奨する割り方は「1:5」。(ROKU専用グラスも、ROKU20mlに対しソーダ100mの分量でした)

1:5だとかなり薄口なので、物足りなく感じる方もいるかもしれません。
最初は1:4で作ってみて、濃いようなら炭酸を足して好みの味になるように調整してみてください。

レモンピールはひと手間掛かりますが、柑橘のフレッシュな香りがROKUの香りと調和し、爽やかな味わいになるのでおすすめです!
ぜひ試してみてくださいね。

レモンピールのやり方

レモンの皮を薄く削いだもの(親指の爪くらいのサイズ)を用意する。
削いだ皮の黄色いほうをグラスの飲み口に向け、山折りに曲げて果皮のオイルを飛ばす。

ROKU(六)のボタニカルと製法

ROKUのボタニカルと、繊細な風味を生み出す製法を解説します。

ボタニカル

桜の花びら

ROKUには全部で14種類のボタニカルが使われており、名前の由来となっている6種の和素材と定番ボタニカル8種が採用されています。
6種の和素材は四季を象徴する日本ならではのボタニカルで、ROKUの個性の決め手となっています。

▼和素材6種

  • 桜花(春)
  • 桜葉(春)
  • 煎茶(夏)
  • 玉露(夏)
  • 山椒(秋)
  • 柚子(冬)

日本ならでは和のボタニカルはそれぞれ旬の時期に収穫され、植物のタイプに合わせた方法でアロマが抽出されています。

さらにROKUには伝統的なボタニカル8種が使用されており、ROKUの骨格を形成しています。

▼定番ボタニカル8種

  • ジュニパーベリー
  • コリアンダーシード
  • アンジェリカルート
  • アンジェリカシード
  • カルダモンシード
  • シナモン
  • ビターオレンジピール
  • レモンピール

それぞれのボタニカルの役割や香味の詳細を知りたい方は、次の記事も参考にしてみてください。

あわせて読みたい
ジンの「ボタニカル」とは?基本の25種類を徹底解説! ジンはスパイシーでドライな独特の香りを持つスピリッツです。 そのユニークな風味の素となっているのが、ジュニパーベリーをはじめとする様々な「ボタニカル」から抽出...

製法

一般的なジンの製法として、ボタニカルは全てまとめて浸漬・蒸留を行って香りが抽出されます。
しかしROKUは、ボタニカルの個性にあわせて抽出方法を変えています

ROKUがつくられているのは、大阪にあるサントリースピリッツ・リキュール工房。
スピリッツ・リキュール工房には減圧蒸留器1基、常圧蒸留器3基で計4基の蒸留器があり、ボタニカルの特性に合わせて使い分けられています。

減圧・常圧の違いだけでなく、漬け込みの条件や時間、下処理などをそれぞれ変え、条件の違う原酒をつくり分けているそう。

まむ

ボタニカルごとに抽出方法を変える。

イギリスのサイレントプールもそうだったなあ。

ボタニカルごどにつくり分けられた複数の原酒は慎重にブレンドされ、重層的な味わいのROKUが完成します。

ROKU(六)開発のきっかけ

サントリーのジンROKUの開発プロジェクトが始動したのは2015年のことで、2年後の2017年7月にROKUはリリースされました。

実はサントリーのジンの歴史は古く、創業者である鳥井信治郎氏が初のジン(HERMES DRY GIN)を発売したのは1936年のこと。

1981年には「プロフェッショナル」という高価格帯のジンもリリースしており、そこから長く続く研究の成果が、約80年後に完成するROKUにつながっています。

ROKUの開発が始まる契機のひとつとなったのが、サントリーのビーム社買収です。

2014年、アメリカの大手酒造メーカーであるビーム社がサントリー傘下となったことで、世界市場を視野に入れた製品開発が可能となり、ROKUプロジェクトは発足しました。

世界に通用する日本ならではのジンを目指し、サントリースピリッツとビームサントリー社はお互いの強みや知識を活かしながら共同で開発。

プロジェクトは見事に実を結び、和の魅力が詰まったジンROKUが2017年にリリースされたのです。

ROKU(六)のラインナップ

ROKUのラインナップを紹介します。

サントリージャパニーズクラフトジンROKU(六)

ジャパニーズクラフトジン「ROKU」700ml瓶と200ml瓶
ニュースリリース:ジャパニーズクラフトジン「ROKU」
容量700ml/200ml
アルコール度数47%(日本)/43%(日本以外・700ml瓶のみ)

サントリージャパニーズクラフトジンROKU(六)には、700mlと200mlサイズがあります。

まむ

200mlで試せるのは、ありがたい。

国内向けの製品はアルコール度数が47%としっかり高く、その度数由来の骨太な味わいはそのまま飲んでもカクテルにしても楽しめます。

サントリージャパニーズクラフトジンROKU(六)SELECT EDITION(※空港免税店限定)

容量700ml
アルコール度数43%

オリジナルとほぼ同じデザインの「ROKU(六)SELECT EDITION」は免税店限定製品で、ラベルにもSELECT EDITIONと表記されています。

公式ページによると「ROKU〈六〉ならではの優れた香味バランスを保ちながら、トップの桜の香りをより楽しめるように仕上げた限定仕様です。」とのこと。

海外向けにアルコール度数を低くし、より香りを感じやすくしているようです。

サントリージャパニーズクラフトジンROKU(六)SAKURA BLOOM EDITION

サントリージャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉SAKURA BLOOM EDITION」
ニュースリリース:サントリージャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉SAKURA BLOOM EDITION」数量限定新発売
容量700ml
アルコール度数43%

2024年2月に限定販売された「SAKURA BLOOM EDITION」は、ボタニカルに複数の桜花・桜葉が入った原酒が含まれています。

ふんわり甘い桜の香りがより強調されたROKUのようです。

まむ

日本らしく春らしく、いいですね!

最後に

サントリーの国産ジンROKU(六)を紹介しました。

桜や玉露といった日本らしい和素材が使用されているROKUは、繊細な味わいと香りが楽しめる優美なジンです。
バランスが良く、割り材との相性もよいのでカクテルでも楽しめるでしょう。

贅沢に食中酒として味わうのもいいですし、ロックやストレートでまったり味わうのもおすすめの飲みやすいジン。

桜を思わせるROKUを、ぜひ一度味わってみてください。

あわせて読みたい
国産ジン「六」と「翠」の違いとは?サントリー銘柄を徹底比較 ジン「ROKU(六)」と「翠(SUI)」は、どちらもサントリーから発売されているジャパニーズジンです。「同じジンだけど、どんな違いがあるの?」と疑問に思ったこともあ...
「レビュー」日本のジンROKU(六)の味と美味しい飲み方

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次