イギリス産のゴードンジンは、ボタニカルのハーバルな風味をしっかりと味わえるロンドン・ドライジンです。コストパフォーマンスが高くカクテルにも適したオールマイティなジンで、世界中のバーテンダーに愛されています。
当記事ではゴードンの特徴や終売ボトルを解説します。味わいや美味しい飲み方、ラインナップなどを知りたい方も、ぜひ参考にしてみてください。

- 都内オーセンティックバーの元バーテンダー
- ウイスキーエキスパート所持
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ゴードンとは

| 代表銘柄 | Gordon′s London Dry Gin |
| 種類 | ロンドン ドライジン |
| 原産国 | イギリス |
| 製造元 | ディアジオ |
| ボタニカル | ジュニパーベリー、他 (※レシピは非公開) |
30秒で読める!ゴードンの特徴5つ
ゴードンジンのユニークポイントだけを知りたい方のために、30秒で読める5つの特徴を紹介します。
- 250年の歴史がある老舗のジンブランド
- ラベルのイノシシはゴードン家の紋章
- 無名のジンが当たり前だった時代、名前を付けてブランド化
- ボタニカルや詳しい製法は非公開
- 007『カジノ・ロワイヤル』に登場するマティーニのベース
名前の由来・デザイン

名前の由来は、創業者アレクサンダー・ゴードンの名前から。ラベルに描かれたイノシシはゴードン家の紋章です。
かつてのゴードン家の一員が、狩猟中にスコットランド王をイノシシから救ったという逸話があり、そこからゴードン家の紋章にはイノシシの頭が描かれるようになりました。1909 年以来、ゴードンジンのラベルにはこのイノシシが採用されています。
ゴードンの味/レビュー

ジュニパーベリーの香りを始めハーブの香りが強く感じられ、王道のジンといった味わいです。
まむこの植物感がたまらない!ザ・ドライジン。
クセがないのでカクテルベースにも向いており、炭酸やいろいろなフルーツジュースと合わせて楽しめます。香りのバランスが良い上にリーズナブルで、家に常備しておきたいジンです。


アルコール度数の違いで味は変わる?
ゴードンには、アルコール度数37.5%と43%と2種類のボトルがあります。かつては47.3%のボトルもありました。アルコール度数の高いほうがジンの香りや味わいが強く感じられ、ボディが強くカクテルベースにも向いています(と、個人的には思う)。



高度数が好き。
アルコール度数37.5%のゴードンは、非常にマイルド。飲みやすいものの、ジン好きの私には37.5%は少々物足りない印象でした。
ゴードンのボタニカル
ゴードンのボタニカルはジュニパーベリーの他、コリアンダーシードやアンジェリカルートなどが使用されているとされますが、正確な配合や詳細なレシピは公開されていません。製法と配合に関わるレシピは厳重に管理されており、ごく限られた関係者のみが把握しているといわれています。
ジンの一般的なボタニカルを詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
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ゴードンの歴史
ゴードンは、250年の歴史を誇るイギリス屈指のジンブランドです。歴史の一部を年表に沿って紹介しましょう。
- 1769年:アレクサンダー・ゴードンがロンドンに蒸留所を設立
- 1786年:生産拠点をクラーケンウェル地区に移す
- 1898年:タンカレー社と協業する
- 1925年:ロイヤルワラントが授与される
創業者アレクサンダー・ゴードンが蒸留所を設立


ゴードンの創業者はアレクサンダー・ゴードンで、彼は1769年にロンドンのサザーク地区に蒸留所をつくりました。狂気のジン時代が終わりを告げ、高品質なジンがつくられ始めた時代です。そのような時代の中、ゴードンは最高級のボタニカルで高品質なジンを製造しました。
当時、ジンは商品名がなく匿名で売られるのが一般的でした。その中でゴードンは、ジンの品質を保証するためラベルに自らの名前を表記。こうしてゴードンジンは、名前を記してブランド化された最初のジンとなりました。
この創業時のレシピは「1769レシピ」として今も守られています。
拠点を移しタンカレー社と協業
ゴードンのロンドン・ドライジンは人気を博し、需要が急増します。1786年、増えた需要に対応するため、ジンの生産が盛んだったクラーケンウェル地区に生産拠点を移しました。
19世紀になると、ジン人気の高まりによってジンの蒸留所が増え、ゴードン社は他ブランドとの競争にさらされます。激しい競争の中を生き残るため、ゴードン社は1898年にライバルのタンカレー社と協業を決定。世界最大(当時)のジンメーカー、タンカレー・ゴードン社が誕生しました。
タンカレー・ゴードン社は、陶器のボトルが主流だった時に独自のガラスボトルを採用するなど、革新的な取り組みを行いました。
ロイヤルワラント(英国王室御用達)の授与


1925年、ゴードンはイギリス皇太子よりロイヤルワラント(英国王室御用達)を授与されます。「王室御用達」を名乗れるジンはこれまでになく、当時のジン業界では初の快挙でした。王室に認められることでゴードンは由緒正しいジンとなり、ジン業界の地位向上にも一役買いました。
ゴードンは近年においても数々の世界的な賞を獲得しており、品質の高さが評価されています。バーテンダーなどの専門家をはじめ、多くの人々に支持されているのがゴードンジンなのです。
ゴードンの飲み方・おすすめのカクテル
ゴードンは、シンプルなジントニックからクラシックなカクテルまで幅広く楽しめるジンです。ここでは、ゴードンの魅力が引き立つおすすめの飲み方・カクテルを紹介します。
ゴードン&トニック(ジントニック)


ゴードンのおすすめカクテルはジントニックです。ゴードンで作ったジントニックは「G&T(ゴードン&トニック)」と呼ばれ、イギリスのパブでもスタンダードカクテルとして親しまれてきました。
ゴードンはジュニパーベリーの香りが力強く、トニックウォーターとの相性は抜群。一口飲めば、爽やかなさわやかな味わいが口いっぱいに広がります。
- 冷やしたロンググラスに氷を入れる
- 氷の上からゴードンを50ml注ぐ
- 冷やしたトニックウォーターを注ぐ
- カットしたライムを搾って入れる
- 全体を軽く混ぜて完成



トニックと炭酸を半々にした「ジンソニック」もおすすめ!
トニックウォーターだけでなく、ジンジャーエールやソーダ割りなど、ゴードンはさまざまなカクテルで楽しめます。


ヴェスパー・マティーニ


ヴェスパー・マティーニはゴードンを使ったマティーニです。
イアン・フレミングの小説『カジノ・ロワイヤル』(1953年)には、ジェームズ・ボンドがマティーニを注文するシーンが登場します。ジェームズ・ボンドは「ゴードンジン3、ウォッカ1、キナ・リレを1/2、よくシェイクしてレモンピールを添えて」ゴードンジンを指定しながら細かくレシピを伝えています。
このマティーニのレシピは作者のイアン・フレミングが考案したもので、ジェームズ・ボンドの恋人役(ボンドガール)として登場するヴェスパー・リンドの名前から「ヴェスパー・マティーニ」と名付けられました。現在でもクラシックカクテルとして知られています。
- カクテルグラスを冷やしておく
- シェイカーにゴードン 45ml、ウォッカ 15ml、リレ・ブラン 7~8mlを加える
- 氷を入てよくシェイクする
- 冷やしたグラスに注ぎ、レモンピールを添えれば完成



原作に出てくるキナ・リレは終売してるので、後継品のリレブランでどうぞ。
ゴードンのラインナップ
ゴードンのラインナップを紹介します。
ゴードン ロンドン・ドライ ジン(43%/37.5%)


数多くのアワードを獲得しているゴードンのスタンダードボトルです。現行ではアルコール度数43%・37.5%の2種類が販売されています。個人的には、コシの強い43%がおすすめです。
【終売】ゴードン ロンドン・ドライジン(47.3%)
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ゴードンジンは2017年にリニューアルし、アルコール度数47.3%のボトルは終売しました。この度数変更のリニューアルは動揺が大きく、バー業界にも激震が走りました。



個人ファンだけでなく、一部バーテンダーも買いだめに奔走。
旧ボトルの度数47.3%のゴードンは現行品43%のよりもボディが強く、飲みごたえ抜群。ドライマティーニなどのカクテルを作るなら、断然旧ボトルがおすすめです。
終売にはなりましたが、ネットやオークションサイト、酒屋などではまだ手に入るようです。





写真は旧ゴードンのペットボトル版。旅行先の酒屋でゲットしました。
ゴードン プレミアム ピンク ジン


ゴードンジンにラズベリーやストロベリーのフレーバーが加わった蒸留ジンで、天然のフルーツフレーバーのみを使用してつくられています。
甘みが添加されているので飲みやすく、そのまま飲んでもソーダ割りでも楽しめるでしょう。赤ワインや白ワインに混ぜても美味しく飲めそうです。
ゴードンジン グリーンボトル


19世紀からイギリスで流通している現地向けのボトルで、日本でも並行輸入品が購入できます。アルコール度数は37.5%と低めで、ライトな味わいです。
ゴードン スロージン


ゴードンジンにスローベリー(西洋すもも)を漬け込んでつくられた、甘酸っぱさとフルーティーさが楽しめるリキュールです。着色料は使用されていないナチュラルカラーで、カクテルにもよく使用される、代表的なスロージンです。
ゴードンジン エルダーフラワー


ゴードンジンにエルダーフラワーのフレーバーを加えたジンです。エルダーフラワーはフルーツのような香りのハーブで、マスカットや洋ナシのような香りが楽しめます。
カクテルに使えば、フローラルな香り漂う華やかなジンカクテルが作れます。
最後に


250年の長い歴史をもつ老舗のロンドンドライジン、ゴードンを紹介しました。
かつてジン業界の地位向上に一役買ったゴードンは、今も品質や味わいに妥協せず製造されています。バランスの良い味わいの上にリーズナブルで、さまざまなカクテルに使える万能選手といえるでしょう。ぜひ一度ゴードンを味わってみてください。




