白州に似たウイスキーは?おすすめ6銘柄を徹底解説

白州に似たウイスキーは?おすすめ6銘柄を徹底解説

サントリーのシングルモルトウイスキー白州(はくしゅう)は、人気ゆえに品薄で、メーカーの希望小売価格では入手が難しいウイスキーです。気軽に飲めない白州の代わりに「似た味のウイスキーを楽しみたい」と考える方もいるのではないでしょうか。

この記事では、そんな白州好きの方におすすめしたい6本のウイスキーを紹介します。

まむ

高すぎない価格で選んでみました!

白州とまったく同じ味のウイスキーではないものの、フレッシュでみずみずしい風味、柑橘系の香り、軽快な飲み口といった観点で白州と似ている銘柄を選んでみました。「白州好きの方なら気に入るのでは?」と思える銘柄ばまりなので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人
まむ
  • 都内オーセンティックバーの元バーテンダー

300種類以上のお酒を飲んできた実体験を基に「本当に美味しい!」と感じたお酒を紹介しています。

目次

白州とは?「森の蒸留所」がつくるシングルモルト

白州

白州は、サントリーのシングルモルトです。シングルモルトとは、ひとつの蒸留所で大麦麦芽(モルト)100%のモルト原酒でつくられたウイスキーです。複数の蒸留所の原酒や、モルト以外の穀類からつくられた原酒をブレンドしたブレンデッドウイスキーと違い、その蒸留所の個性が強く表れるのがシングルモルトの特徴です。

白州をつくっているのは山梨県にある白州蒸溜所で、標高約700m、南アルプスの森に囲まれた場所に位置しています。豊かな自然環境から「森の蒸留所」と呼ばれ、豊富な天然水や冷涼な気候が白州の風味に大きく影響しています。

そんな白州の味わいの特徴は、次の3つです。

  1. 柑橘や青リンゴを思わせる爽やかな香り
  2. 酸・甘・渋・煙の風味が調和した高いバランス
  3. ハイボールのみずみずしさ

今回はこの3つの特徴をベースに、おすすめしたいウイスキーを選びました。

▼白州の詳しいレビューや製法、歴史、飲み方など総合解説はこちら

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白州好きにおすすめのウイスキー6選

ここからは、白州好きの方に飲んでほしい6本のウイスキーを紹介していきます。

  • ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ
  • グレンフィディック12年
  • ジョニーウォーカー グリーンラベル 
  • カネマラ
  • 宮城峡
  • サントリー スペシャルリザーブ

スコッチ・アイリッシュ・ジャパニーズと産地はさまざまですが、それぞれ白州と通じる魅力をもった銘柄を厳選しました。

ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ

ザ・グレンリベット ファウンダーズ リザーブ
  • スコッチ/スペイサイド/シングルモルト
  • アルコール度数:40度
  • 味わい:シトラス、熟したオレンジ、西洋ナシ

ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブは、創業者ジョージ・スミスが思い描いた理想の味を、現代のマスターディスティラーが再現した1本で、アメリカンオーク樽のファーストフィルで熟成された原酒が使用されています。

シトラスや熟したオレンジの爽やかな香りに、西洋ナシのような甘さとクリーミーな飲み口が特徴です。白州の「柑橘や青リンゴを思わせる爽やかな香り」が好きな方にぴったりで、ハイボールにしても美味しく、価格も比較的リーズナブルなシングルモルトです。

▼ザ・グレンリベットとは?
ザ・グレンリベットは、スコットランド北東部のスペイサイド地方でつくられるシングルモルトウイスキーです。スペイサイドとは、スコットランドのハイランド地域にあるスぺイ川流域を指し、スコットランド最大のウイスキー生産地として知られています。

スペイサイドのウイスキーは、華やかでエレガントな風味と、高いバランス感に優れた銘柄が揃うのが特徴です。ザ・グレンリベットも、そんな高バランスなスペイサイドモルトを代表するブランドのひとつです。

▼ザ・グレンリベットの歴史
このザ・グレンリベットは1824年創業の老舗で、政府公認の蒸留所としてスタートしました。当時のスコットランドではウイスキーの密造が横行しており、創業者のジョージ・スミスが「合法的なウイスキーをつくろう」と立ち上がったことが始まりです。その結果、敵対する密造業者から命を狙われたという逸話も残っています。 

高品質なウイスキーが評判になると、今度はその人気にあやかろうと模倣品が次々と登場します。そのためスミス家は訴訟を起こし、「グレンリベット」を単独で名乗れるのは定冠詞「THE」をつけたこの製品だけ、という権利を勝ち取りました。 

▼ザ・グレンリベットの製法
ザ・グレンリベットで使用している麦芽はピートを使っておらず、発酵には白州蒸溜所と同じく木製の発酵槽も使用されています。背の高いランタン型のポットスチルでゆっくりと蒸留することで、ライトボディかつ繊細な原酒をつくっています。

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グレンフィディック12年

グレンフィディック12年
  • スコッチ/スペイサイド/シングルモルト
  • アルコール度数:40度
  • 味わい:洋梨、レモン、ハチミツ 

グレンフィディック12年は、12年以上熟成させたモルト原酒のみをブレンドしたシングルモルトウイスキーで、アメリカンオークのバーボン樽とヨーロピアンオークのシェリー樽で熟成された原酒がヴァッティングされています。

洋梨やレモンを思わせるフレッシュな香りに、ハチミツのような甘さと滑らかな飲み口が特徴です。白州の柑橘や青リンゴのような爽やかな香りが好きな方に特におすすめで、ストレート・ロック・ハイボールとどんな飲み方でも楽しめます。

▼グレンフィディックとは?
グレンフィディックは、スコットランド・スペイサイド地方のダフタウンで生まれるシングルモルトウイスキーです。ブランド名は古いゲール語で「鹿のいる谷(Valley of the Deer)」を意味し、ボトルの三角形のシンボルは、グレンフィディックのウイスキーをつくる3つの要素である水・酵母・麦芽を表現しています。

まむ

ちなみにこの3要素、以前は酵母じゃなくて風土(air)だった気がするんだけど…。でも公式ページには「Water, yeast and malted barley(水、酵母、そして大麦麦芽)」とありました。

参考:Glenfiddich History: Our Scottish Highlands Single Malt Whisky Story|1961 

▼グレンフィディックの歴史
グレンフィディックは1887年に、ウィリアム・グラントによって創業されました。一貫した一族経営を続けており、創業から130年以上経った現在もグラント家が経営しています。シングルモルトウイスキーのパイオニアであり、1963年、モルトウイスキーのみをボトリングしたものを、シングルモルトとして世界で初めて販売しました。

▼グレンフィディックの製法
グレンフィディックの発酵には、白州蒸溜所と同じく木製の発酵槽を使用しています。蒸留に使われるのは、創業当時から変わらない小さなポットスチルで、生産量を増やす際にもスチルの大きさは変えず、数を増やすことで対応しています。

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ジョニーウォーカー グリーンラベル 

ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年
  • スコッチ/ブレンデッドモルト
  • アルコール度数:43度
  • 味わい:リンゴ、焼き菓子、ハチミツ、かすかなスモーク

ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年は、グレーン原酒を使わず、15年以上熟成したモルト原酒だけをブレンドしたブレンデッドモルトウイスキーです。キーモルトは、次の4つです。

  • タリスカー(スカイ島)
  • カリラ(アイラ島)
  • クラガンモア(スペイサイド)
  • リンクウッド(スペイサイド)

草木のようなハーバルな香りに、フレッシュフルーツ、バニラ、ほのかなスモーキーさが重なり、複層的でバランスの取れた味わいが楽しめます。白州と同じく、複雑な味はするものの非常に高バランスで、特にハイボールは絶品です。ビターな余韻ですっきり飲めるおすすめのウイスキーです。

▼ジョニーウォーカーとは?
ジョニーウォーカーは、世界180カ国以上で販売されるスコッチウイスキーブランドで、ディアジオが保有する複数の蒸留所のモルト原酒・グレーン原酒を使ってウイスキーをつくっています。有名なアイコンである「ストライディングマン(闊歩する紳士)」は、ブランドの哲学「Keep Walking」を象徴しています。

ラインナップはラベルの色で展開されており、ブラックラベル12年や、1万樽に1樽と言われるほどの希少な原酒を使った高級ラインのブルーラベルなど、多彩なラインナップが揃っています。

▼ジョニーウォーカーの歴史
ジョニーウォーカーの始まりは1820年。ジョン・ウォーカーがスコットランドのキルマーノックで食料雑貨店を開き、雑貨と一緒にウイスキーも販売するようになりました。ジョンのウイスキーは人気となり、やがて息子のアレクサンダー・ウォーカーがウイスキーのブレンド技術を発展させ、ブランドを大きく成長させました。

「ストライディングマン」のシンボルが登場したのは1908年で、シルクハットを被って闊歩する創業者ジョン・ウォーカーの姿がモチーフになっています。

カネマラ

カネマラ
  • アイリッシュ/シングルモルト
  • アルコール度数:40度
  • 味わい:フルーティー、ハチミツ、バニラ、カカオ、スモーク

カネマラは、アイリッシュウイスキーでは珍しいピートを焚いた麦芽(ピーテッドモルト)でつくられるシングルモルトウイスキーです。4年・6年・8年熟成のモルト原酒がブレンドされていて、ピート香にフルーティーな香り、ハチミツやチョコレートの風味が重なります。

ピートの強さを表すフェノール値は14ppmと低めで、かすかなスモーキーさが特徴です。白州のフルーティーさやカカオのビターさ、かすかに残るスモーキーな余韻が好きな方に特におすすめです。

▼カネマラとは?
カネマラ(Connemara)の名の由来となったアイルランド西部のカネマラ地方は、かつてピート(泥炭)の採掘地でした。アイリッシュウイスキーでも、かつてはピートが製造に使われていましたが、現在ではほとんど使用されていません。そんな中、カネマラは、アイリッシュの古い伝統に焦点を当てた、現在では珍しいピーテッド・アイリッシュシングルモルトです。

▼カネマラ(クーリー蒸留所)の歴史
カネマラを製造しているのは、1987年創業のクーリー蒸留所です。アイリッシュウイスキーの歴史研究家だったジョン・ティーリングが、国営の工業用アルコール工場を買収して立ち上げました。

当時、アイルランドにはわずか2つの蒸留所しかなく、第3の蒸留所クーリーの登場をきっかけに、アイリッシュウイスキーの大躍進が始まります。アイリッシュウイスキー業界の立役者であるティーリング氏は、アイリッシュの革命児とも呼ばれています。

▼カネマラの製法
カネマラの原料はピートを焚いた麦芽のみで、スコッチのシングルモルトと同様に2回蒸留でつくられています。熟成にはバーボン樽が使われ、樽由来のバニラ香は特徴のひとつです。

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宮城峡

宮城峡
  • ジャパニーズ/シングルモルト
  • アルコール度数:45度
  • シトラス、洋ナシ、フローラル

宮城峡は、ニッカウヰスキーのシングルモルトで、フルーティーかつフローラルなアロマが楽しめるジャパニーズウイスキーです。シトラスやみずみずしいリンゴのような風味もあり、加水によってさらにフレッシュな風味が味わえます。白州よりも甘い風味は強く、ストレートやロック、ハイボールなどで楽しめます。

▼宮城峡とは?
宮城峡は、ニッカウヰスキーが手がけるシングルモルトで、宮城県仙台市にある宮城峡蒸溜所のシングルモルトです。宮城峡蒸溜所のモルト原酒は柔らかくフルーティーで口当たりが軽いのが特徴です。宮城峡はそれらの原酒をバーボン樽やシェリー樽で貯蔵し、ブレンドしてつくられています。

▼宮城峡蒸溜所の歴史
宮城峡蒸溜所は、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝が、北海道の余市蒸留所の次に手掛けたニッカ第2の蒸留所です。余市蒸溜所とは異なるタイプの原酒をつくりたいと考えた竹鶴政孝によって、1969年5月に竣工しました。

▼宮城峡蒸溜所の製法
宮城峡蒸溜所のモルト原酒は、ポットスチルをスチーム(蒸気)で間接的に温める、蒸気間接蒸留によってつくられています。直火蒸留と比較すると、軽くてクリーン、華やかな風味に仕上がるのが特徴です。

熟成にはバーボン樽、シェリー樽、リフィル樽など複数の樽が使われ、それぞれ異なる個性をもつ原酒がつくられています。

サントリー スペシャルリザーブ

サントリー スペシャルリザーブ
  • ジャパニーズ/ブレンデッド
  • アルコール度数:40度
  • 味わい:バニラ、まろやかな口当たり 

サントリー スペシャルリザーブは、サントリーが手掛けるブレンデッドウイスキーです。キーモルトは、ホワイトオーク樽で熟成させた白州のモルト原酒です。バニラのような甘く華やかな香りに、まろやかで深みのある口当たりが特徴です。

これまで紹介したシングルモルトと比べるとボディは軽めですが、白州モルトならではのフルーティーさと、バニラの甘さが楽しめます。白州が入手困難な現在、「白州の風味を少しでも感じたい」「白州モルトを手頃な価格で楽しみたい」という方には特におすすめです。

▼サントリー スペシャルリザーブとは?
1969年発売のブレンデッドウイスキーで、サントリーオールドやサントリーローヤルと並ぶ、サントリーを代表するブレンデッドウイスキー銘柄のひとつです。

日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズウイスキーの表示基準に合致した、正統派のジャパニーズウイスキーです。ホワイトオーク樽で熟成させた白州モルトと、知多グレーン原酒を含む多彩な原酒がブレンドされています。

▼サントリー スペシャルリザーブの歴史
スペシャルリザーブは、日本万国博覧会(大阪万博)を翌年に控えた1969年に発売されました。「海外からのお客様に出しても見劣りしないウイスキーをつくろう」と当時のサントリー2代目社長・佐治敬三氏の下、開発が進められました。
1970年の大阪万博では海外からの来場者にも高く評価され、発売から半世紀以上経った現在も定番のウイスキーとして販売されています。

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まとめ

白州が定価で手に入りにくくなった今、系統の似たウイスキーを試すのも、ウイスキーの世界を広げる楽しみのひとつ。今回紹介した6本は、フレッシュさや優れたバランス、青リンゴやシトラスの香りといった、白州の魅力に通じる部分のある銘柄です。

白州の代わりを探している方、または似た系統の味を試してみたい方はぜひ試してみてください!

▼白州の詳しいレビューや製法、歴史、飲み方など総合解説はこちら

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