ホットウイスキーの作り方|アレンジ7選とおすすめ銘柄を紹介!

ホットウイスキーの作り方|アレンジ7選とおすすめ銘柄を紹介!

ホットウイスキーは、寒い季節に温かいお酒を楽しみたいときにぴったりのドリンクです。
お湯で割るだけの簡単なレシピで、温度によって香りと味わいが変化し、ハチミツやレモン、スパイスといったさまざまな材料とアレンジを楽しめます。

この記事では、基本のホットウイスキーの作り方からアレンジ方法7選、人気のカクテルまで詳しく紹介します。
ホットウイスキーのおすすめの銘柄も紹介するので、心も体も温まるホットウイスキーに興味のある方はぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人
まむ
  • 都内オーセンティックバーの元バーテンダー
  • ウイスキーエキスパート所持

ジンやウイスキーを中心に、これまで300種類以上のお酒を飲んできました。実体験をもとに、「本当に美味しい」と思ったお酒を紹介します。

目次

ホットウイスキーの魅力

シナモン入りのホットウイスキー

ホットウイスキーの魅力のひとつは、温めることで引き出されるウイスキーの味わいです。
温まったウイスキーは香りが豊かに広がり、バニラやキャラメルといった樽由来の甘い成分が引き立ちます

また、お湯割りによってアルコールの刺激が和らぐため、冷たいハイボールやロックと比較すると、口当たりは非常にまろやか。
飲んでいくうちに温度が下がると徐々に風味が変化するので、その違いも楽しめるでしょう。
心身をリラックスさせる効果も期待でき、バニラやハチミツを思わせる甘い香り、木樽の風味はゆったりとした気分をもたらしてくれます。

さらに、ホットウイスキーはアレンジしやすく、ハチミツを加えれば優しい甘みのホットトディーに、レモンを搾れば爽やかな風味に変化します。
加える材料ひとつで印象がガラリと変わり、その日の気分に合わせて味を変えて楽しめるのも、ホットウイスキーの魅力です。

ホットウイスキー(トディ)の作り方

ホットウイスキートディ

ホットウイスキーは「ホットウイスキートディ」とも呼ばれます。
「トディ(Toddy)」とは、スピリッツに甘みを加えて水やお湯で割るスタイルのこと。ホットウイスキー(トディ)の基本的な作り方を紹介します。

  1. 耐熱グラスやマグカップをお湯で温める
  2. カップに角砂糖1個を入れて、少量のお湯で溶かす
  3. ウイスキーを45ml注ぎ、カップの8分目までお湯を注ぐ
  4. 軽くステアし、好みでレモンやスパイスを加える

使用するカップはあらかじめ温めておくと、飲んでる間に冷めにくくなります。
ウイスキーは45〜30ml程度の分量で、飲みやすい濃度に調整してください。

お湯は沸騰直後のものを使うより、少し冷めた70〜80度くらいの温度のほうがウイスキーの香りが残りやすいです。
温度調整をするのが面倒な場合は熱々で作っても良いですが、時間に余裕があれば熱湯は冷ましてから作ってみてください。

ホットウイスキー(トディ)のアレンジ7選

ホットウイスキー(トディ)のおすすめアレンジ7選を紹介します。
ちょっとした材料を加えることで、まったく違った味わいが楽しめるのがホットウイスキーの魅力のひとつ。
紹介する材料をヒントに、自分好みのアレンジを見つけてみてください。

  • レモン
  • ハチミツ
  • メープルシロップ
  • キャラメルシロップ
  • バター
  • シナモン
  • ジャム

レモン

レモン

レモンの爽やかな香りと酸味は、ホットウイスキーの風味を引き立てる代表的なアレンジです。
スライスレモンを軽く絞って加えるだけで、柑橘系の香りを存分に楽しめます。

レモンの量が多いと酸味が強くなり過ぎるので、少ない量から試してみてください。
レモンにハチミツを組み合わせれば、甘みと酸味のバランスの取れたホットカクテルが味わえます。

ハチミツ

ホットウイスキーに使うハチミツ

ホットウイスキーにハチミツを加える定番のアレンジで、甘みがアルコールの刺激を和らげてくれます。
小さじ1〜2杯のハチミツを温かいうちに加えて全体になじませれば、優しくまろやかな味わいが楽しめます。

ハチミツの種類によって味わいが変化するので、いろいろと試してもよいでしょう。
代表的なハチミツの特徴を紹介します。

  • アカシア:くせのないあっさりとした甘さ
  • レンゲ:フローラルの香りとまろやかで上品な甘み
  • みかん:柑橘のフルーティーな香り

それぞれのハチミツの個性を活かしながら、好みの味わいを見つけてみてください。

メープルシロップ

ホットウイスキーに使うメープルシロップ

ホットウイスキーにメープルシロップを加えれば、上品な甘みとコクが楽しめます。
深みのあるメープルシロップの香りとコクは、バーボンやライウイスキーと好相性。

ウイスキーのスパイシーさとメープルのコクがマッチした、香ばしいホットウイスキーを楽しめるでしょう。
クセのないスコッチやジャパニーズウイスキーに加えれば、深みのあるホットウイスキーが作れます。
ハチミツや砂糖のアレンジに飽きたら、ぜひメープルシロップも試してみてください。

キャラメルシロップ

ホットウイスキーに使うキャラメルシロップ

キャラメルシロップは、ウイスキーのバニラやキャラメルの風味をさらに引き立てる贅沢なアレンジ素材です。
小さじ1杯のキャラメルシロップを加えるだけで、ウイスキーに濃厚な甘みがプラスされ、リッチな味わいを楽しめます。

まむ

おすすめは、MONIN(モナン)の キャラメルシロップ。

MONINのシロップは溶けやすいので使いやすく、コーヒーやミルクなどさまざまなドリンクにも使えます。
風味の強いシロップなので、最初は少量から試して好みの量を探ってみてください。

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バター

ホットウイスキーに使うバター

ホットウイスキーに贅沢なコクと滑らかさを加えてくれるのが、バターを加えたアレンジです。
小さじ1(5g程度)のバターをホットウイスキーに浮かべるだけで、まろやかなコクが加わり口当たりが滑らかになります。

まむ

少量でも十分にコクが出ます。量は控えめにするのがポイント。

温かいお酒にバターを加えるアレンジは、カクテルとしてポピュラーなスタイルです。
ラムでつくる「ホット・バタード・ラム」が特に有名で、このアレンジをウイスキーで楽しむのがバター入りホットウイスキーです。

バターのコクとまろやかさが加わったホットウイスキーは、リラックスできるようなホッとする味わいで就寝前の1杯におすすめです。

シナモン

ホットウイスキーに使うシナモン

甘く華やかな香りを持つシナモンは、温かいウイスキーと相性抜群のスパイスです。
シナモンスティックを1本をカップに入れるだけで、ホットウイスキーがスパイシーな香りに包まれます。

まむ

粉末のシナモンを使う場合は、仕上げに少量を振りかけてみてください。

温めることでシナモンの香りがぐっと引き立つので、ホットドリンクとの相性は特に良いといえるでしょう。
ハチミツやバターと組み合わせれば、焼き菓子やアップルパイのような甘く香ばしい風味が楽しめます。

ジャム

ホットウイスキーに使う3種類のジャム

ホットウイスキーにジャムを加えるアレンジは、果物の香りと自然な甘みをプラスできる手軽な方法です。

まず、小さじ1程度のジャムを少量のお湯を注いで溶かし、そこにウイスキーを加えて混ぜます。
ウイスキーとジャムがよくなじんだら、残りのお湯を注いで混ぜ合わせましょう。

ジャムの種類は、オレンジマーマレードやリンゴジャムがおすすめです。
他にも、イチゴやブルーベリーといったジャムで、ベリー系のフレーバーを楽しむのもいいでしょう。

ウイスキーの香りが引き立つような組み合わせを探してみてください。

ウイスキーのホットカクテル4選

ここからは、ウイスキーがベースのホットカクテルを4つ紹介します。
家庭でも気軽に作れる温かいウイスキーカクテルなので、ホットウイスキーと合わせてこちらも楽しんでみてください。

  • アイリッシュコーヒー
  • ホットカウボーイ
  • ウイスキーココア
  • ウイスキーエッグノック

アイリッシュコーヒー

アイリッシュコーヒー

アイリッシュコーヒーは、アイリッシュウイスキーとコーヒー、生クリームを組み合わせた温かいカクテルです。
アイルランドにあるシャノン空港のラウンジシェフが考案したカクテルで、冬にピッタリの1杯です。

▼基本の作り方
1、耐熱グラスにブラウンシュガーを小さじ1杯入れる
2、ホットコーヒーを7分目まで注ぐ
3、アイリッシュウイスキー30mlを注いで軽くステアする
4、軽く泡立てた生クリームを浮かべ、3mmくらいの厚さにする

ウイスキーはジェムソンがおすすめで、コーヒーは酸味がある豆よりも深煎りで苦いものを使うとよりコクが出ます。甘みや生クリームの量はお好みで調整してみてください。

ホットカウボーイ

ホットカウボーイ

バーボンをミルクで割ったカクテル「カウボーイ」を、温めた牛乳にアレンジしたホットカクテルです。
優しい味わいのホットカクテルで、まろやかで飲みやすい1杯です。

▼基本の作り方
1、耐熱グラスに砂糖を小さじ1杯入れる
2、温めた牛乳をカップの7分目まで注いでステアする
3、バーボンを30ml注いで軽くステアする
4、好みでナツメグを振りかける

バーボンウイスキーのバニラのような甘い香りと、温かいミルクのまろやかさが見事に調和します。
使用する銘柄はライ麦不使用のメーカーズマークがおすすめで、バーボン以外のウイスキーでも構いません。
バーボン以外のウイスキーを使う場合は、「ホット・ウイスキー・カウ」となります。

ウイスキーココア

マシュマロの入ったホットウイスキーココア

ウイスキーを加えた大人のココアで、寒い夜にゆったりとした気分で楽しみたいホットウイスキーです。

▼基本の作り方
1、耐熱グラスにミルクココアを入れる
2、ウイスキーを30ml注いで軽くステアする
3、好みで甘みやスパイスを加える

使用するココアは、粉で作る甘めのミルクココアがおすすめです。
すっきり飲みたい場合はお湯でココアを作り、濃厚なホットドリンクにしたい場合は温めたミルクで作ってみてください。
ハチミツや砂糖を入れて甘みを加えたり、マシュマロを浮かべてアレンジしたりするのもおすすめです。

ウイスキーエッグノック

ウイスキーエッグノック

冬の定番ドリンク「エッグノック」にウイスキーを加えたホットカクテルです。
卵と牛乳、砂糖があれば作れる簡単カクテルなので、ぜひ一度作ってみてください。

▼基本の作り方
1、耐熱グラスに卵黄1個、砂糖1tsp、ウイスキー20mlを入れてよく混ぜる
2、温めた牛乳を少しずつ注ぎ、都度混ぜ合わせる
3、グラスの7分目まで注いだら、好みでナツメグを振りかける

卵黄を使わずに「アドヴォカート」を使ったエッグノックもおすすめです。
アドヴォカートとは卵黄・砂糖・ブランデー・バニラなどが原料の、カスタードのような味わいの卵リキュール。

作る手順は同じで、卵黄と砂糖を入れずに「アドヴォカート20ml」「ウイスキー10~20ml」のレシピで作ってみてください。
濃厚でリッチなフレーバーのエッグノックが楽しめますよ。

ホットカクテルにおすすめのウイスキー6選

ホットウイスキーやカクテルにおすすめのウイスキー6選を紹介します。
温めた状態で飲むウイスキーなので、クセが少なく飲みやすい銘柄加水によって甘みが強調される銘柄がおすすめです。

  • フェイマスグラウス
  • オールドパー シルバー 
  • モンキーショルダー
  • ジェムソン
  • メーカーズマーク
  • 山崎

フェイマスグラウス

フェイマスグラウス

フェイマスグラウスはスコットランドを代表するブレンデッドウイスキーで、40種類以上のモルト原酒がブレンドされたバランスの良いウイスキーです。

ハチミツを思わせる甘い香りと軽やかでスムースな味わいが特徴で、温めることで蜜の風味が引き立ち、ホットウイスキーにはぴったりの銘柄。
爽やかなスパイスの風味もあり、シンプルなホットウイスキーからさまざまなアレンジまで楽しめます。

オールドパー シルバー 

オールドバー シルバー

長い歴史を持つオールドパーはクラシカルなブレンデッドスコッチで、スコットランドのクラガンモア蒸留所の原酒がキーモルトです。
バニラを思わせるスイートな香りとまろやかな風味はホットウイスキーにピッタリで、温めることでハチミツのような優しい甘みが引き立ちます。

シンプルなホットウイスキーはもちろん、レモンやハチミツを加えたスタイルもおすすめで、さまざまなアレンジが楽しめます。

モンキーショルダー

ウイスキー「モンキショルダー」のボトル

モンキーショルダーは、スコットランドの3つの蒸留所の原酒をキーモルトとしたブレンデッドモルトウイスキーです。
カクテルベースとして使いやすいよう開発されたウイスキーで、温めても香りと味わいのバランスが崩れません。

華やかでまろやかな味わいはホットウイスキーでも存分に楽しめ、特にハチミツ+レモンのアレンジや、ウイスキーココアのカクテルがおすすめです。

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ジェムソン

ジェムソン

ジェムソンはアイリッシュウイスキーを代表する銘柄のひとつで、軽やかで飲みやすい味わいが特徴です。
アイルランドの伝統的な製法である3回蒸留によって製造されており、その滑らかな口当たりはホットウイスキーで飲んでも失われません。

カクテル「アイリッシュコーヒー」にはピッタリの銘柄で、コーヒーの苦みとジェムソンの優しい甘みが見事にマッチします。
価格も手頃で入手しやすいジェムソンは、アイリッシュコーヒーのみならずさまざまなホットウイスキーにおすすめです。

メーカーズマーク

メーカーズマーク

赤い封蝋(ふうろう)が特徴のメーカーズマークは、冬小麦を使用した優しい甘みのバーボンウイスキーです。
通常バーボンに使用されるライ麦が使われていないので、まろやかさと甘みが際立っています。

ホットウイスキーにすることでバニラ香が強まり、牛乳やココアとの相性も抜群です。
ホットカウボーイを作るなら、こちらのメーカーズマークを使用すると良いでしょう。

価格も手頃で入手しやすく、ホットカクテルにピッタリの優しい味わいを持った銘柄です。

サントリー シングルモルト ウイスキー 山崎

サントリーシングルモルト山崎

最後におすすめしたいのは、日本が誇るシングルモルトウイスキー、山崎です。

ワイン樽とミズナラ樽の原酒がブレンドされており、深みと華やかさを持つジャパニーズウイスキーの傑作
飲みやすい味わいでありながら熟成感のある豊かな風味は、お湯割りにしても損なわれません。

特におすすめしたい飲み方は、甘みを加えないシンプルなお湯割りです。

まむ

贅沢で美味しい!チョコレートと一緒にどうぞ。

70度くらいのお湯で割ると、山崎の華やかな風味が際立つリッチなホットウイスキーが味わえます。

最後に

ホットウイスキーを作るために注がれるウイスキー

寒い季節にピッタリのホットウイスキーは、温めることで豊かな香りが広がり、冷たい状態のウイスキーとは異なる魅力があります。

シンプルなお湯割りから試して、ハチミツやレモン、バターといった好みの材料でアレンジを楽しんでみてください。
アイリッシュコーヒーやホットカウボーイといったホットカクテルも、ぜひ試してみてほしいレシピです。

ホットウイスキー向きのウイスキーには手頃な価格のものから贅沢な銘柄までさまざまあり、その日の気分や好みで選んでみてください。
温度とともに変化するホットウイスキーを味わいながら、冬の夜をゆっくりと過ごしてみてはいかがでしょうか。

ホットウイスキーの作り方|アレンジ7選とおすすめ銘柄を紹介!

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