【再販】I.W.ハーパー12年とは?製法や飲み方、終売理由を徹底解説!

「I.W.ハーパー12年」は、なめらかな口当たりと濃厚な味わいが魅力のプレミアム・バーボンです。終売となって寂しい思いをしていましたが、2024年7月に復活して日本市場に再登場しました!

まむ

しかも期間限定の復活じゃなくて、通年販売!
嬉しい。

この再販を機に、I.W.ハーパー12年の美味しさを紹介したく、ブランドの歴史や製法を解説します。終売となった理由も紹介しますので、I.W.ハーパー12年を詳しく知りたい方は、ぜひご一読ください。

この記事を書いた人
まむ
  • 都内オーセンティックバーの元バーテンダー
  • ウイスキーエキスパート所持

300種類以上のお酒を飲んできた実体験を基に「本当に美味しい!」と感じたお酒を紹介しています。

目次

I.W.ハーパー12年とは

I.W.ハーパー12年
代表銘柄・I.W.Harper Gold Medal
・I.W. Harper 12y
原産国/種類アメリカ/ストレートバーボン
製造元ディアジオ
蒸留ニュー・バーンハイム蒸留所
熟成スティッツェル・ウェラー蒸留所

I.W.ハーパー12年とは、デキャンタボトルに入った長期熟成バーボンです。

I.W.ハーパーの原酒は、ルイヴィルにあるニュー・バーンハイム蒸留所(ヘブンヒル・バーンハイム蒸留所)で蒸留されたものです。
蒸留された原酒は、同じくルイヴィルにあるスティッツェル・ウェラー蒸留所で熟成されています。

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30秒で読める!I.W.ハーパーの5つの特徴

「I.W.ハーパーのユニークポイントだけ知りたい」という方のために、30秒で読める5つの特徴を紹介します。

  1. ハーパーの名は「アメリカらしい」という理由で選ばれた名称
  2. アイコンの紳士は、かつての優秀なセールスマン
  3. バーンハイム蒸留所は禁酒法時代も稼働していた
  4. I.W.ハーパー・ゴールドメダルの名称の由来は、数回に及ぶ金賞受賞歴
  5. I.W.ハーパー12年は、バーボンでは珍しい長期熟成

名前の由来

「ハーパー」の由来には諸説あり、ケンタッキー・ダービーに馬を出走させていた馬主ジョン・ハーパーの名前からとったという説や、バーンハイム社の優秀なセールスマンの姓だったという説があります。

いずれにしても、ドイツ系の「バーンハイム」よりもアメリカらしい響きの名前としてハーパーが選ばれました

紳士のアイコン

セールスマンのアイコン

I.W.ハーパーのアイコンである紳士のシンボルは、かつてアイザックが雇っていた優秀なセールスマンです。

彼は非常に礼儀正しく、エレガントな振る舞いで顧客から信頼されており、ブランド認知に一役買っていました。セールスマンはI.W.ハーパーの広告塔となり、シルクハットにステッキを持った彼の姿は、今でもラベルに描かれています。

ボトルに刻まれた「1872」は、ハーパーを生んだバーンハイム・ブラザーズ社の創業年です。

なぜ?I.W.ハーパー12年の終売理由

なぜ終売に?

I.W.ハーパー12年は、2022年に終売しています。
その理由は長期熟成原酒の確保が困難となったためで、安定した供給ができないから、ということでした。

加えて、もう一つの要因となったのは特殊なデキャンタボトルです。
コストが掛かるデキャンタボトルが、新型コロナウィルスの影響で資材調達が困難となったようです。

これらの要因で終売したI.W.ハーパー12年ですが、2024年、原酒・原資材の長期的確保が可能となったため、通年販売の再開にいたりました。

I.W.ハーパーの歴史

バーボン「I.W.ハーパー」の創業者は、アイザック・ウォルフ・バーンハイムという人物です。創業者の経歴からI.W.ハーパー誕生までの歩み、「ゴールドメダル」と呼ばれるようになった受賞歴を紹介します。

【創業者】アイザック・ウォルフ・バーンハイム

I.W.ハーパーは、アイザック・ウォルフ・バーンハイムという人物によってつくられました。

アイザックはドイツからのアメリカ移民で、ペンシルバニアで雑貨商として働いていました。やがて叔父を頼ってケンタッキー州に移り、卸売商の経理として働き始めます。アイザックは経理に慣れると弟のベルナルドをドイツから呼び寄せ、弟に経理をさせる傍ら、自身は営業に励みます。

順調な営業活動で信頼を築いて人脈を得たところで、アイザックは独立。1872年に兄弟で会社を設立し、ウイスキーの樽売りを開始します。樽売りの事業は順調で、兄弟はウイスキー販売にガラス瓶をいち早く導入し、品質を保証することで信頼を集めました。

そして1879年「I.W.ハーパー」の名を冠するブランドが誕生しました。

受賞歴が「ゴールドメダル」という名称に

ゴールドメダル

I.W.ハーパーの売れ行きは好調で、1885年にはニューオーリンズの万国博覧会で金賞を受賞します。

その後も複数の博覧会で好評を博し、1915年までに5つの金賞を獲得。そこからI.W.ハーパーは「ゴールドメダル」と呼ばれるようになりました。

まむ

日本でI.W.ハーパーといえば「ゴールドメダル」。

有名ですね。

I.W.ハーパーをつくる「バーンハイム蒸留所」

創業者のバーンハイム兄弟は、ルイヴィルにあるバーンハイム蒸留所でウイスキーを製造していました。バーンハイム蒸留所を中心に、I.W.ハーパーの禁酒法時代の様子と躍進の軌跡を見ていきましょう。

バーンハイム蒸留所は禁酒法時代にも稼働

かつてI.W.ハーパーを製造していた「バーンハイム蒸留所」は、1920〜1933年の禁酒法時代においても稼働していました。禁酒法下でも、医薬品としてアルコールを製造・販売する権利が認められた数少ない蒸留所なのです。

多くの蒸留所が閉鎖に追いやられた時代でしたが、バーンハイム蒸留所は規模を縮小しつつも稼働を続けていました。

禁酒法が明けても、すぐには売らない

禁酒法が解禁された1933年、バーンハイム蒸留所はすぐさま政府に再登録を申請し、登録第1号となりました。

しかしながら「5年以上の熟成を経たウイスキーだけを製品化したい」という信念の下、すぐには市場に出さなかったといいます。長期熟成にこだわった結果、解禁後の5年間はほとんど販売しませんでした。

まむ

5年も辛抱するってスゴすぎる!

解禁後は、他の短期熟成ウイスキーや輸入ウイスキーに後れを取りましたが、長期熟成による高い品質は多くのファンを魅了し、結果的にI.W.ハーパーは長く愛されることとなりました。

「デキャンタ」と「長期熟成」でプレミアム化

クリスタルボトル

1937年にバーンハイム蒸留所はシェンレー社に買収され、そこから躍進を遂げて黄金時代を迎えます。

1940年代、I.W.ハーパーはギフト用にクリスタルのデキャンタボトルをリリースし、これが大当たり。以来、毎年異なるデザインのデキャンタボトルをリリースし、コレクターの関心を集めるようになりました。

1961年には「12年」という長期熟成のI.W.ハーパーを販売。当時、バーボンの熟成は4年から6年が最良という時代で「バーボンの長期熟成には意味がない」といわれていました。そんな時代に発売された「12年」は世界初の長期熟成バーボンともいわれており、画期的なこのバーボンは人気を博します。

なお、I.W.ハーパーが日本に輸入され始めたのは1970年代のことで、金賞受賞の経歴からラベルは金色に印刷され、「ゴールドメダル」と称されました。

1987年、シェンレー社はUD社(現・ディアジオ社)に買収されたため、以来I.W.ハーパーはUD傘下となります。

バーンハイム蒸留所から「ニュー・バーンハイム蒸留所」へ

現在、I.W.ハーパーは「ニュー・バーンハイム蒸留所」で原酒がつくられており、スティッツェル・ウェラー蒸留所で熟成されています。

バーンハイム兄弟が製造を行っていた「バーンハイム蒸留所」は1992年、シェンレー社を買収したUD社によって、最先端の製造技術を備えた近代的な施設に一新されました。この施設が「ニュー・バーンハイム蒸留所」です。

ニュー・バーンハイム蒸留所は、大火災(1996年)で蒸留所を失ったヘヴンヒル社が1999年に購入しています。そのため、ニュー・バーンハイム蒸留所は「ヘブンヒル・バーンハイム蒸留所」とも呼ばれます。

I.W.ハーパー12年の長期熟成の秘密

当時は非常にめずらしい長期熟成バーボン「I.W.ハーパー12年」。この長期熟成を可能にしたのが、当時のレンガ造りの熟成庫です。

ケンタッキー州の気候は、夏は30度を超える暑さで、冬は氷点下まで気温が下がります。寒暖差が大きいため、ウイスキーを寝かせると熟成や樽成分の溶出が進みやすく、渋みや雑味につながる成分が出やすいのです。

その点、レンガ造りの熟成庫であれば季節を問わず気温が安定しているため、長期間かけて熟成がじっくりと均一に進みます。安定した温度の下で長期熟成されたI.W.ハーパー12年は、販売当時は非常に画期的でした。

I.W.ハーパー12年の飲み方

ハーパーロック

I.W.ハーパー12年のおすすめな飲み方は、次の2つです。

  • ロック
  • ハーパーソーダ(ハイボール)

ロックで飲めば、長期熟成による甘みと深いコクをしっかりと味わえます。スムースな飲み口で、I.W.ハーパー12年の美味しさがしっかりと堪能できるでしょう。

ソーダで割ったハーパーソーダもおすすめです。I.W.ハーパー12年の持つカカオや木の香りは炭酸で割っても存在感があり、飲みごたえのあるハイボールが楽しめますよ。

まむ

クランベリーやアセロラジュースの、ちょい足しもおすすめ。

酸味と甘みで爽やかな味になります。

I.W.ハーパーのラインナップ

I.W.ハーパーの4つの銘柄を紹介します。

  • I.W.ハーパー ゴールドメダル
  • I.W.ハーパー12年
  • I.W.ハーパー 101
  • I.W.ハーパー プレジデントリザーブ

これらの銘柄の他、本国アメリカでは「I.W.ハーパーケンタッキー ストレート バーボン」「I.W.ハーパー15年」「I.W.ハーパー カベルネ カスクリザーブ」といった銘柄が製造されています。

I.W.ハーパー ゴールドメダル

I W ハーパー ゴールドメダル

I.W.ハーパー ゴールドメダルは、ほのかな甘みを感じられるスムースな飲み口のバーボンです。原料中のトウモロコシ使用比率が高く、甘みがあって後味も穏やか。

ゴールドメダルのラベルを見ると「加工所:南アルプスワインアンドビバレッジ」とあるので、国内の加工所で瓶詰めされているようです。

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I.W.ハーパー12年

I.W.ハーパー12年

I.W.ハーパー12年は、バーボンでは非常に珍しい長期熟成バーボンです。なめらかな口当たりと甘み、深い木の香りを感じられます。

まむ

コクがあって、美味しい。

ゴールドメダルとは、まったく別モノ。

なめらかでありながら、複雑な風味を堪能できる素晴らしいボトルで、バーボン好きにもバーボン初心者にもおすすめしたい1本です。

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I.W.ハーパー カベルネ カスク リザーブ

I.W.ハーパー カベルネ カスク リザーブ

カベルネ カスク リザーブは、2025年5月から数量限定で販売されたハーパーです。新樽のアメリカンオークで4年間熟成させた後、カリフォルニア産のカベルネ樽で追熟させる2段階の熟成をへています。

バーボン特有のキャラメルやバニラ香、カベルネ・ソーヴィニヨン樽由来の渋みやスパイシーさ、ダークベリー系のフルーティーな香りが特徴です。

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I.W.ハーパー 101プルーフ

101プルーフ、つまりアルコール度数50.5度というコシの強い骨太なI.W.ハーパーで、2000年ごろに終売しています。スパイシーかつパワフルな味わいで、甘みも感じられる魅力的なバーボンです。

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I.W.ハーパー プレジデントリザーブ

デキャンタに収められたI.W.ハーパー プレジデントリザーブは、1989年にリリースされた記念ボトルです。この1989年という年は、アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンが就任して200年目であると同時に、バーボン誕生200周年の年でもありました。

「アメリカ誕生」と「バーボン誕生」の200周年の記念にリリースを開始したのが、このプレジデントリザーブです。長期熟成を経た高品質の原酒だけを厳選して製品化されており、当時は最高級品として発売されました。

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最後に

カクテル

I.W.ハーパー12年の概要と、ブランドの歴史を紹介しました。I.W.ハーパー12年は多くのファンを魅了する長期熟成バーボンで、その深いコクは一度味わったら病みつきになります。

「ゴールドメダルしか飲んだことがない」という人には特におすすめで、I.W.ハーパーブランドの奥深さと歴史が感じられるでしょう。再販を機に、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。

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